活動方針


平成25年度活動方針

 他を知り己を知る

~良い青年経営者になるために~

 青年部長 猪俣優樹

 月並みな表現ですが「疲弊した地域経済」の中に、我々は立脚し事業所を営んでいます。震災と原発事故の影響からの回復も道半ばであり、先行きの不透明さはなんら変わっていません。

こうした状況の中で、経営を継続するためには何が求められるのでしょうか。もちろん各自の努力は必要ですが、その他に自身の経営の助けとなる手段もいくつかあるはずです。その1つとして、この青年部活動を作用させていこうと思います。

商工会青年部は、異業種の連合体です。普段交わることの無い業種同士で例会や事業を行い、部を運営します。そこに流れる濃密な時間は、単なる名刺交換会等では得ることのできない意識や情報共有化をもたらすと共に、お互いの仕事や状況に自然と目が向けられるようになります。仕事のやり方だけではなく、それぞれの人脈、抱える問題や悩み、これからの課題等、他業種を知れば知るほど、やがてその思考は廻り回って「自身の経営」に戻ってくるのです。

こうした狭い地域経済の中での経営において、怖いのは「経営の硬直化」であり知らず知らずのうちに近視眼的な視野しか持てなくなることです。自身の業種のみに深く入り込むほど、周りが見えなくなり新しい変化に対応することが困難になってしまうように思えます。

今年度の青年部は、異業種の集まりである強みを活かし、部員相互の「学び」、「気づき」、「交流」を促進していきます。歴史ある看板事業を継続しながらも新しい方向性を模索し、更なる活動内容の効率化を図ります。

商工会青年部の目的は、地域貢献ではありません。我々が青年部を通じて繋がり、様々な試みや変化を作りだし、各事業所の経済活動が継続していくことが、結果として地域貢献となるだけです。

青年部活動の中で大いに背伸びをしましょう。無理に伸ばした分を帳尻合わせすることで、自身の成長につながるはずです。他が伸びれば自分も伸び、自分が伸びれば他も伸びる。良好な相関関係の構築を目指します。

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